心と体の魔法塾 * カリフォルニアのベリーダンスとアート生活
トライバル・ベリーダンサー、アーティストとしてのSawakoの面白カリフォルニアン生活をご紹介。\r\n\r\n”踊る”ことは”祈ること”。\r\n\r\nダンスとアートを通して、心と体の魔法に気付いていく日々を綴ってあります。
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僕の国の伝統を守って!スヘイル・キカスパー・1
さて、話は2週間前のMiddle Easten の音楽とダンスのキャンプにもどります。

今回の先生はスヘイル・カスパー Souheil Kaspar

Ziva-Souhail-Victoria.jpg
            ZivaとSouhelとVictoria

このキャンプの間私は朝の6時から10時までキッチンで朝食を作っていました。

初めてスヘイルにあったのは朝ごはんを配膳していた時。 背が低くて、ナンパな良くしゃべる変なおじさん。 これが最初の印象。 

「日本人?」 と朝ごはんのときにうれしそうに私に話しかけてきたおじさん。 

「そうだよ」 と答えると。 

「僕スヘイル、12月に日本におしえに行くんだよ。」ともっとうれしそう。 

ここで、あっ先生なんだ。ときづく。 よく考えたらここに来る前にスヘイルって人のウェブサイトをみたような・・・私の記憶の中では彼はもっと若くて背が高い人に見えたけど・・・・。

「あ、そうなの。私も12月に毎年日本に帰ってベリーダンスおしえてるよ。」と返答したら。

「教えてるの?じゃあ、質問に答えて。 ベリーダンスで使うリズムで何を知ってる?」

私はこの6年トライバルしか踊ったことがない。 だからリズムはあまり知ってる方じゃない。 私のパートナーのスティーブがタブラを演奏する時に使う基本的なリズムだけは知ってた。 でもあんまり自信はなかった。

「えっと…よく使われる基本的なもの、バラディーとかサヒディー、シフテタリ・・ならわかる。」

「そう、じゃあバラディーやってみて。」

え?やってみてって、たたく?踊る?

「Dum,Tek,Dum Dum Tek.....?]  あせった私の口から出てきたのはサヒディー!

「違う、それじゃだめだ、ぼくのクラスに来なさい!」

この出会いで私のエジブシャンスタイル・ベリーダンスの試練ははじまった。


私がキャバレースタイル(オリエンタルって日本でいってるんだよね。)を全くしなかった理由はいくつかある。

1.1番最初に受けたベリーダンスはキャバレースタイルで、最悪のクラスだった、コスチュームを見たとたん冷や汗が出た(趣味が悪いコスチュームだったから。) 2回ぐらいいってやめた。

2.私もこれ踊りたい!って思わせるようなダンサーやいい先生との出会いがなかった。


3.クラシカルの中東の音楽は全部一緒に聞こえた。おもしろくなかった。

3.アメリカン・トライバル(ATS)のいい先生を見つけて、他のスタイルが見えなくなった。

しかしながら、最近サクラメント近郊のいろいろなダンサーと知り合う機会が増えて、自分でもいろいろな先生やすばらしいダンサーを見るようになってきてから、キャバレースタイルもおもしろそうかも。 と思い始めた。 

本当に素晴らしいダンサーのパフォーマンスを見ると、キャバレーもトライバルも同じぐらい興味がわいてくる。 

それに、私はもともと楽器と音楽で育ったから、ドラムソロなんて(特にSadieに実際に会ったあと)自分の体が楽器みたいに踊れるんだから、私に取ったら一石二鳥。 おもしろくてたまらない。

特にスヘイルのクラスでは、「君たちダンサーは指揮者なんだ!耳をふさいでいてもダンスを見ているだけでどんな音楽が演奏されているかが分かるように踊りなさい。」
と耳がタコになるほど聞かされるようなクラス。 おもしろくてしょうがない。

それに、来年から自分のクラスをここサクラメントでまた再開しようと決めてから、ベリーダンスのルーツ、音楽、文化をもっと知りたいと思った。 

特にキャバレースタイルの先生を持たない私には、ソロを中東クラシックの音楽で踊れって言われるとどうしていいか分からなかった。 リズムの基本はわかるけど、そのリズムとダンスの関係がいまいちピンとこなかった。

そんあわたしのなかにあった?に答えてくれたのがこのおじさん。

ほんと、おっちゃん!って軽々呼んでしまうようなこの人、スヘイルは実はアカデミー賞にノーミネーとされたエジブシャン・タブラ(ドラム)の先生。 スティングやシャキーラとも共演しているLAではかなり有名なミュージシャンなのでした。

こんなすごい人なんだけど、そんなことを感じさせないスヘイルはとってもやさしい。

クラスではきびしいよ。 特に伝統的なエジプシャンの音楽の訓練を受けてきてるだけあって、おしえる時は甘い顔はしてくれない。 でも、それは彼が生徒みんなが素晴らしいダンサーになれるように強く願ってるからだと思う。 

優しさから出てくる厳しさ。 彼のもとで学んだ生徒で涙を流した生徒も少なくないと聞いた。 写真に写ってるビクトリアもその一人。 でもこういう厳しさも必要な時がある。 

こんな先生って高校生、中学生の時にいなかった? 怖いけど、私たちのこと一番に思ってるって生徒が感じてる先生。 最近は少なくなってきたのかなぁ。

そういう厳しいスヘイルにほとんどの生徒は怖れおののいている。 特に彼の前で踊るとなるとすごい度胸がいるのだ。 

彼は“プロフェッショナル”で踊ってるダンサーたちにとても厳しい。 特に最近はアマチュアとプロの境があやふやになってきている。 ちょっと踊れたら、わたしベリーダンス教えます。っていう人はかなり多い。 

アメリカではベリーダンスって言ったらエジプシャンも、ターキッシュも、レバニーズも中東にある国のものは何でかんでも入り混じってて、純粋なエジブシャンやターキッシュのベリーダンスのパフォーマンスを見ることは本当にまれになってる。

私自身トライバラルにしか目を向けてなかったから、つい最近までどれがエジプシャンでターッキシュなの他のダンサーを見ててもかさっぱり見分けがつかなかった。 

いまや、アメリカではそういうごちゃ混ぜベリーダンスは“アメリカン・フュージョン・ベリーダンス”とも呼ばれたりもする。 まあ、それはそれでベリーダンスのスタイルとしては純粋な中東のベリーダンスにはなかった素晴らしいテクニックや技が発達してきて、観客にとっては素晴らしいエンターテイメントになっている。

ただ、ダンサーがプロとして舞台に立った時やクラスで教える時に知っておかないといけないといけないのは、本当に何を観客に見せてるのか、生徒に教えてるのかだと思う。 

もし、あるダンサーがエジプシャンの音楽をかけてターキッシュの衣装をつけてシミー、シミーして、「私、エジプシャンスタイルのベリーダンサーです」って言ったとしたら。 エジプトの伝統もトルコの伝統も踏みにじっていることになりかねない。 これはアメリカのイベントやレストランのダンサーではよく見られること。

スヘイルはそんなプロのダンサーを見たときに心の底から怒りと悲しみを覚えると言ってた。 彼らの国の伝統、文化をけなされてるように感じると。

確かに伝統が正しく伝えられることの少ないアメリカでは、私も日本人としてよく「えーっ、それって日本じゃないでしょう!」って言いたくなることは多々ある。 

勝手に私の国の文化を間違えて伝えないで、ってどっかで思ってる。 この気持ちは怒りでもあるし悲しみでもある。 ただの「私の文化なんだから、あなたがやらないで」っていうようなエゴから来てる感情なのかもしれないけど、アメリカに住んでる他国の、しかも伝統ある国の国民としてスヘイルの気持ちはよくわかる。

彼は彼の国の伝統を正しく伝えてほしいのである。 踊るなっていってるわけじゃない。 

「自分の家で友達や家族に見せるのに踊ってるのなら何も言わない。 でもプロっていうのなら、プロとして踊っているベリーダンスを使ってお金を稼いでいる、人に伝えているのであれば背後にある文化、歴史、伝統、その国々に敬意を払うべきだ。」

彼のこの言葉は強い。 彼のクラスを取ったことのあるダンサーの中には、この言葉に耐えられない人もいる。 

特に彼は純粋なエジプシャンのベリーダンスの仕方をドラマーの目から見て教えるから、この音が来たらこの動き、あの音だとこれって、アメリカン・フュージョンで踊ってきた人にとっては、堅苦しくてたまらないという声も聞いた。

その点私は、キャバレースタイルの”キ”のじすらしらなかったから、体に癖がついてたかったせいか、すんなり納得できた。 

やりにくかった点もある。 私の体はトライバルの動きが刻まれていて、キャバレーのあのしなやかなかわいい動きができない! おんなじベリーダンスでもキャバレースタイルとトライバルでは世界が違うというのを痛感。 

スヘイルの助手をしているダンサーのZivaとVictoriaのおかげで、なんとかあとの方でうごけるようになった。 

なんにせよ、初エジプシャン・クラシカル・ベリーダンスをスヘイルに習えて本当に良かったと思う。

もし機会があったら12月の日本のワークショップにぜひぜひ行ってみてください。


スヘイル 日本 ワークショップ


To be continued.....
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草場 一壽 | URL | 2011/10/27(木) 07:24 [編集]
お元気そうで何よりです。帰国はしないのですか?また再会できることを楽しみにしています。
Re: タイトルなし
Sawako | URL | 2011/10/28(金) 00:45 [編集]
ご無沙汰してます、草場さん。 11月後半から1月初めまで日本に帰国します! 東京、京都、鹿児島、沖縄へ行きますよ。 どこかでお会いできるかもしれませんね。 
> お元気そうで何よりです。帰国はしないのですか?また再会できることを楽しみにしています。

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